自分はどうなりたいのか
「自己実現」という言葉をよく耳にします。
自分は将来どういった人物になりたいのか?
どんな人生を送りたいかを具体的にイメージしていく必要があります。
小さな子供達に「大きくなったら何になりたい?」と訊くと、男の子なら野球選手だったり、新幹線の運転手、警察官、パイロットといった答えが返ってきます。
女の子なら歌姫、お花屋さん、パティシエ、お嫁さんなんて答えもありました。
でも、就活生の皆さんは、具体的な自身の将来像を描いてみる必要があります。
皆さんと同じ年齢で、大学在学中に司法試験に合格し、「将来は弁護士として自立する」とか、「家業が病院経営だから医科大学に入学した」といった、既に自身の将来像をしっかり見据えている人達もいるのです。
明確な自己イメージ
社会に出ると、折に触れて「将来的にどうしたいの?」と問い掛けられる場面に遭遇します。
あなたへの純粋な興味で訊かれる場合もありますが、今後のイメージが思い描けているかどうか試すために少し意地悪く訊かれるケースもあります。
質問者の本意として、「イメージできていないなら駄目だ」という心情が見え隠れすることもあるでしょうけれど、焦らなくても大丈夫です。
将来的にどんな自分でいたいか、社会人の全員がそれを明確に思い描けているわけではありません。この質問は意外に奥が深いということです。
もし「はっきりした未来が思い描けない」という心境であったとしても、不安にならずに、これから社会で生きていく中でゆっくりと見つけていくということで構いません。
後述していきますが、大事なのはただ漠然と生きるのではなく、目的や目標を持つということです。何故なら、その方がより人生を豊かに過ごせるからです。
まず出来るだけ長期にわたる展望を描いてみよう
2016年10月に公表された厚生労働省の調査結果によると、新卒入社した人の3年後の離職率は中卒63.7%、高卒40.9%、短大卒41.7%、大卒31.9%でした。
せっかく入社試験を突破して入った会社です。投げ出すのは簡単ですが、まずはその会社に勤め続けるというつもりで、出来るだけ長期にわたる人生の展望を描いてみましょう。
比較的短い年数の目標を設定しよう
月に△冊以上の本を読む、経済専門誌を定期購読する、英検□級を2年計画で達成する等々。
英語学習を例にとれば、3年以内に「TOEIC」で○○点を取ると決めて、学習方法やそれに当てる時間、1年目と2年目のテストで達成する得点を設定するといった具合です。
長期的すぎる目標は、達成までに時間がかかり、そこに熱意を向けにくいという側面があるので、まずは目の前の目標に向かって、コツコツと頑張るのが良い方法の一つです。
年間スケジュールを設定しよう
一年間はあっという間に過ぎてしまいます。
事前に計画を立てて取り組むのと、思い付いた時にやるのとでは、確保できる時間に大きく差が出ます。
電車通勤の時間を何もせずにぼうっと過ごすのと、読書などの時間に充てるのとでは、大きく違ってきます。
その30分なり1時間の積み重ねが、ライバルとの差を明確なものにしていくのです。
資格取得や取り組むテーマ目標の設定をしよう
将来に備えて資格を取得するのも良いと思います。
司法書士や行政書士、中小企業診断士、簿記、秘書検定など何でも構いませんので、気になったものはじっくり腰を据えて取り組んでみましょう。資格マニアといわれる人もいますが、書道やペン習字など、実務上で役に立つものも数多くあります。
家族に感謝の気持ちを忘れずに
一番親身になってくれるのは、やはり親兄弟、そして伴侶です。
人生の方向性に迷った時、身近な人たちに相談してみることで解決する場面はたくさんあります。一人で頑張るのは大変なことなので、時にはそうした周りの人に頼るのも悪いことではありません。
「家族だから云わなくても判ってくれる」と考えずに、素直に「感謝の気持ち」を伝える様にしましょう。
社会生活において何が大事なのか
社会人としては、常に相手の立場に対する配慮を忘れないことが大切です。
また、相手の地位や立場に臆することなく信念を貫くのも時には必要でしょう。
万一、自分の会社で不正を発見した場合、勇気をもって告発するだけの確固たる信念があっても良いと思います。
お金には代えられない大切なものがあるはずです。
自分にとって、何が本当に大切なのか、過去を振り返った時に満足できるように、後悔のないように過ごしましょう。